2人目妊活に向けて、子宮鏡検査を受けてきました。
産婦人科の検査の中では比較的、痛みや負担の少ない検査と言われており、検索しても体験レポが少ない気がするので、ブログに残しておこうと思います。
子宮鏡検査とは
子宮に生理食塩水を入れて細いカメラを挿入し、子宮の内部を確認する検査です。
子宮の内側が炎症を起こしていたり(子宮内膜症)、ポリープがたくさんあったりすると、場所によっては受精卵の着床の妨げになるので、体外受精などの不妊治療を行う前に子宮鏡検査をするクリニックがあります。(しないクリニックもあると思います。)
所要時間
私の場合、生理食塩水を注入してから検査して排水するまで、大体5分でした。
費用
私の場合、保険適用でなく自費での検査になるので、15,400円かかりました。
内訳は以下の通り。
【子宮鏡検査費用 税込】
超音波検査 3,300円
子宮鏡検査 11,000円
再診 1,100円
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合計 15,400円
検査に至る経緯
私は昨年8月に第一子を出産しました。
その際に、採卵して受精させた凍結胚が1つ残っており、二人目妊活でその凍結胚を移植する予定です。
今年の9月に凍結胚移植を行いたいと考えており、その前の準備として子宮鏡検査を受けることを決めました。
直前の8月や7月でも検査を受けるのに問題はないのですが、8月に旅行を予定しておりバタバタとしそうなので、時間に余裕のある6月に受けてきました。
第一子の不妊治療前にも同じ子宮鏡検査を受けましたが、その際には2mmほどのポリープが1つだけ見つかりました。
着床や妊娠を妨げる場所ではなかったため、特に問題はないだろうとのことでした。
第一子を帝王切開で出産したため、子宮を切開した跡が窪みになったり、そこだけ薄くなってしまって生理の血が溜まりやすくなる「帝王切開瘢痕症候群」という症状が起きている可能性があり、その確認のために子宮鏡検査を受けることにしました。
人によっては、窪みに溜まった物のせいで着床の妨げになり妊娠しにくくなるそうです。
この帝王切開瘢痕症候群がどの程度の割合で起こるのか、ネットで検索しても全然情報が出てきません。比較的最近言われ始めた?ことみたいです。
多分問題はないんだろうけど、多分のまま治療を進めるよりは、きちんと確かめてから進みたいと思いました。
採卵は痛かったし、胚盤胞まで成長して凍結できた貴重な最後の1つを移植するなら万全な状態で挑みたいからです。
子宮鏡検査当日の流れ
午前10:00の枠を予約しました。
9:43 受付終了 待合スペースで待つ
9:55 診察室前に来てくださいと呼び出し
11:09 診察室に入り、内診台に上がる
経膣エコーの後、検査スタート
11:14 検査終了 診察室の外で待つ
11:20 診察室に再入室、医師から結果説明、次回治療の案内
11:27 待合スペースにて待機
11:37 自動精算機にて支払い
滞在時間は2時間くらいですが、検査自体は5分でした。
子宮鏡検査の痛みについて
経膣エコーは右に左にぐるぐると棒を動かして超音波で視るので、圧迫感で少しだけ痛いですが、全然我慢できるレベルです。
生理食塩水の注入はまったく気が付かなかったほど無感覚でした。
「カメラ入れますよ」と声をかけられた時も、無感覚。
だんだんお腹が重くなっていく感じがあり、子宮が水で満たされる頃には生理痛のような下痢の腹痛のような鈍痛を感じました。
「画面一緒にみましょう」と言われ、カーテンを開けて画面が登場。
子宮内部の映像が見えます。
肌色でつるんとしていて綺麗な感じでした。左右の卵管の入口付近や帝王切開の傷跡もアップで見ました。特に問題はないとのことでした。
ところどころ白いモヤモヤしたものや血の色をしたモヤモヤがありましたが、それは気にしないでいいとのこと。
「う〜、痛いです〜・・・」と声に出すと
「大丈夫、もう終わりますよ」と先生が声をかけてくれました。
看護師さんが足をさすってくれました。
こういうちょっとした心遣いが嬉しいです。
器具を抜いて水を抜いて、再度エコー。
元々ある子宮筋腫のサイズを診てくれたりして終了。
お水出てくるかもしれないのでナプキンつけておいてくださいとのこと。
検査の30分後くらいに座った拍子に水が漏れる感覚がありました。
ナプキンには薄い血の色がついてました。
抗生物質を3錠渡され、感染症を防ぐため毎食後に服用してくださいとのこと。
検査結果
問題ないのでこのまま凍結胚移植に進めます、とのことでした。
よかった。
次は、移植したい月の生理が始まった2〜5日目までに受診。
申込書と同意書にサインして持参。
夫は同席不要だが、電話で確認が取れる状態にしておくようにとのこと。
ああ、これでいよいよ第二子妊活がスタートするのか。
移植、うまくいくといいな。だめだったらまた採卵からやり直しか、やだな。
妊娠したらあの辛い辛いつわりが待っているのか・・・・。
妊娠前までにたくさん楽しい思い出作っておきたいな。
なんてことを考えつつ、帰宅しました。
杉山産婦人科丸の内について
私が通っているクリニックは東京駅の近くにある杉山産婦人科丸の内です。
不妊治療(おもに体外受精、顕微授精)の成績が良いことで人気のクリニックです。
東京駅から徒歩3分くらい、丸の内オアゾというビルに入っています。
いつも混んでいてかなり待つのですが、不妊治療のクリニックはだいたいどこもそんな感じなんじゃないかなと思います。
待合スペースにはたくさん椅子があり、ワークスペースやコンセントもいくつか用意されているので、仕事をしながら待つことができます。綺麗で静かで過ごしやすいです。
このクリニックは主治医がつくわけではなく、毎回違う医師に診察されますが、医師を指定した上で予約することもできます。
第一子の不妊治療の際は、どの先生が良いかわからなかったので、自分の仕事の都合をつけやすい時間帯で空いてる先生の診察を予約していました。
治療の方針はクリニック全体で統一されてはいますが、対応や説明のわかりやすさは先生によって全然違いました。
初めての不妊治療なのでこちら側としては知識も経験もなく、不安でいっぱいです。
検査や治療によっては痛みを伴うものもあります。
治療の進め方はたくさんあり、採卵するにしてもどの程度卵巣を刺激して卵を育てるのか、受精についてはふりかけ(媒精)がいいのか顕微がいいのか、移植周期はホルモン周期がいいのか自然周期がいいのか、など、患者の状態やクリニックの方針次第で選択肢が変わります。
最短で最良の結果を残したいと考えるのは当然のことですが、そのためには医師に質問して治療の目的や内容を正しく理解し、自分の状態をきちんと知ることが必要です。
杉山産婦人科丸の内の先生方は基本的にちゃんと説明をしてくれます。マニュアル的ではありますが、高圧的ではありません。
でも、その説明の仕方や患者への寄り添い方は先生によってかなりばらつきがあります。
患者数が多く、多忙で時間の限られた先生方です。
1秒でも早く診察を終わらせ、次の患者を診ないとどんどん待ち時間が長くなります。
なので、ベルトコンベアに乗せられた部品のように流れ作業的に治療ステップを進んでいくことになりがちです。
「結果さえ出れば、ドライでも構わない」と考える患者にはぴったりだと思います。
患者の気持ちに寄り添い、疑問や不安がないか丁寧にコミュニケーションをとって進めたとしても、妊娠出産に至らないのであれば意味がありません。
その点、ここのクリニックはプロ集団です。
そのおかげで私は第一子を抱くことができました。感謝しかありません。
私は第一子の不妊治療を通して、杉山産婦人科丸の内の様々な先生方に診てもらい、自分に合った先生を見つけました。M先生という女性の医師です。
こちらの質問や要望に対して非常に的確に、わかりやすく答えてくださいます。
「こんなこと聞いて大丈夫かな」というような質問にもサクサク答えてくれるし、説明の仕方も端的ですが理解しやすいです。
「忙しいので早くしろ」という圧をまったく感じず、きちんと向き合ってくれます。
ダラダラと長く接するわけではなく、ポンポンとラリーが続く感じ。
話しやすい、聞きやすい雰囲気がすごく好きです。
手技も的確で内診は痛くないし、緊張しないので気持ち的にとても安心します。
M先生を指定して予約するようになってから、だいぶ不妊治療への心理的ハードルが下がった気がします。今回の子宮鏡検査もM先生にお願いすることができ本当によかったです。
まとめ
怖いし痛かったけど、子宮鏡検査を受けてよかったです。
痛みの度合いについても、私の場合は全然我慢できるレベルでした。
産婦人科関係の痛みの序列としては、
帝王切開後の傷の痛み、子宮収縮の痛み>卵管造影検査>採卵>硬膜外麻酔>採卵前の副作用>移植>子宮鏡検査>経膣エコー>採血
って感じですかね。
辛さの序列で言うと↑の最上位につわりが来ますけど。
このレポがいつか子宮鏡検査を受ける方の参考になれば幸いです。